こんにちは。シュヴァインハイムです。今日はソーセージのお話を。
目次
ドイツのソーセージは1700種類以上!
ソーセージ大国ドイツ。ソーセージといえばドイツを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
ドイツでは国民一人当たりで年間平均30キロのソーセージを食べているというデータもあるそうです。
30キロというと、シュヴァインハイムの粗挽きソーセイジに換算して、およそ900本分。
これは1か月で75本(粗挽きソーセイジ18パック!)を消費している計算になります。
ソーセージ屋にとっては夢のような状況。。
種類も豊富で地域ごとに様々なソーセージが作られています。
日本でもなじみの深いフランクフルトでつくられる【フランクフルター】は20cm以上の長いソーセージです。
テューリンゲン地方発祥の【テューリンガー】は、にんにくとハーブの味わいが特徴。
ドイツ南部のニュルンベルグでは【ニュルンベルガー】という小ぶりのソーセージが名物となっています。
地方の名前がついたこれらのソーセージは、原産地名称保護制度(=PDO。ヨーロッパの制度の一つ)で守られており、生産地、原料など細かな規定をクリアしたものだけが、正式に名乗ることを許されるそうです。
ドイツのソーセージの歴史
フランスやイタリアなどヨーロッパ全土でソーセージは作られ消費されているのですが、なぜドイツではこれほどまでにソーセージ文化が発展したのでしょうか。
それは、ドイツを含むヨーロッパ北部は土地がやせており、天候にも恵まれないことが大きく影響しています。
やせた土地では作物があまり実らず雑草しか生えないため、雑草を食べる家畜を飼うようになりました。
牛はミルクやチーズを得るために肉として食べるわけにはいきません。そこで、成長が早くて繁殖力も高く雑草をよく食べる豚が食肉用に利用されるようになりました。
ドイツの冬は長く厳しいため、豚のえさとなる雑草やドングリなどの木の実がなくなってしまうので豚は冬を越すことができません。
そのため、冬が到来する前に豚を処理し、食材として長期保存できるようにソーセージ作りが発展しました。
後にドイツへさまざまなスパイスが持ち込まれ、1000を超える種類のソーセージづくりへと発展していったそうです。
材料の違いや製法、発祥の地名で様々な名称がつけられるソーセージ達ですが、日本においては、ソーセージとウインナー、フランクフルトには明確な基準が設けられているのをご存じでしょうか。
ソーセージとウインナー、フランクフルとの違いって?
これは、時々お客様に質問されます。
ソーセージとは【調味したひき肉を腸などのケーシングに詰め、湯煎・燻煙などで亜熱処理した食品のこと】をいい、
ウインナーやフランクフルトはソーセージの種類のひとつになります。
ソーセージというカテゴリーの中にウインナーやフランクフルトがある、というわけです。
なのでひき肉の詰め物はソーセージ、としておけば、間違いなさそうです。
ちなみに日本ではJAS(日本農林規格)に基づいて、ソーセージはきちんと分類されています。
■ウインナーソーセージ
太さ20mm未満で羊腸を使用したもの
■フランクフルトソーセージ
太さ20mm以上36mm未満で豚腸を使用したもの
■ボロニアソーセージ太さ36mm以上で牛腸を使用したもの
豚腸・牛腸はあまりなじみのないものです。
その昔、創業のころ(30年前)は近所に住む外国の方のために、豚腸を使ったリングイッサというソーセージを使っていました。
リングイッサは、ブラジルの生ソーセージです。
豚腸は皮が固く径も3~4cmあり、屋台で食べるフランクフルトよりも、ひとまわり大きかった記憶があります。
今では、ケーシングは羊腸が主流。太物ソーセージには人工ケーシングを使っています。
シュヴァインハイムのソーセージ
シュヴァインハイムにも様々なソーセージがあります。
粗挽きソーセイジ、チーズウインナー、チョリソー、にんにくソーセイジ、野菜ウインナー、ブラードブルスト、ミュンヘナー。。
このほかにも季節商品で人参ウインナーやかぼちゃウインナーなどがあります。シュヴァインハイムのソーセイジ
リオナーは人工ケーシングを使った太物ソーセージになります。
コッホサラミは水分量55%以下のセミドライソーセージにあたります。
水分量35%以下のものをドライソーセージといいますが、シュヴァインハイムではこちらは製造していません。
今年は人参ウインナーやかぼちゃウインナーなど、新商品に挑戦してきたシュヴァインハイムですが、一つの商品を生み出すまでに何回も試作をして、失敗もありながら商品化しました。
ドイツの1700種類のソーセージを思うと、紀元前から伝わるソーセージの歴史の偉大さを感じます。
シュヴァインハイムも一つ一つ積み重ね、お客様に喜んでいただける商品づくりをしていきます。
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。
歴史の勉強にもなるソーセージづうり。これからも味、品質を深めていこうと思います。